インパクトレンチ最強おすすめ11選｜電動・充電式インパクトレンチも

建築構造物・タイヤ交換時に手動のレンチで回すには大きな力が必要です。また、力を入れて締めたりゆるめたりすると疲れてしまいますよね。そんな場合に役立つのが「インパクトレンチ」です。

インパクトレンチは家庭用の100Vコンセントで動作する一方、大きなトルクで締め付け・緩めの作業をおこなえる優れものです。しかしインパクトレンチにも電動インパクトレンチ・エアーインパクトレンチの2種類があり、どちらがいいのか悩みますよね。

そこで本記事では、インパクトレンチの選び方・最強おすすめ商品を紹介します。充電式インパクトレンチ・コード式インパクトレンチの違いについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

インパクトレンチと似た工具に、インパクトドライバーがあります。どちらも回転方向に打撃を加えて強い締め付けを行う工具ですが、両者の違いは締め付け力にあります。インパクトレンチの方がやや締め付け力が高いです。

インパクトレンチの場合、先端のアクセサリ取り付け部分は四角形状で太く頑丈なため、ボルトやナットを強く締め付ける作業に向いています。対してインパクトドライバーは、六角軸を有した先端アクセサリーを取り付け、ネジや小径のボルトやナットを締め付けるのに向いています。

インパクトレンチには、電動で動く電動インパクトレンチと空気を利用するエアーインパクトレンチとがあります。それぞれに特徴がありますので、詳しく解説します。

インパクトレンチの中でも、比較的使用されることの多いのが電動のインパクトレンチです。自動車のタイヤ交換に使われるDIY向けのタイプや、鉄骨の組み立てなど業者向けのタイプまで幅広くあります。

また、電動インパクトレンチには充電式とAC電源式があります。充電式はコードがないため電源がない場所でも使えますが、パワーがやや劣ります。AC電源式は電源を直接供給できるので、安定したパワーを保てますが、電源コードが届く範囲内でしか使えません。

エアーインパクトレンチは圧縮空気を利用するタイプで、電動式のインパクトレンチよりもパワーがあります。また、電動インパクトレンチよりも軽くてコンパクトなため、扱いやすいのも特徴です。なお、使用するにはエアーコンプレッサーが必要です。電動インパクトレンチに比べると、市場に出回っている数は少ないです。

インパクトレンチはトルクが高ければ高性能で、大きなサイズのボルトも締めることができます。ですが、あまりにもトルクが高すぎると、ボルトを破損してしまう危険もあります。また、トルクが弱いと使いづらいため、必要なトルクより少し余裕がある程度の数値が目安です。

自動車のタイヤ交換に使う場合、普通車では90～110N・m、軽自動車では70～90N・m程度が最適値とされています。ただし、メーカーが公表している数値はトルクの最大値で、使用環境によってはその数値に達しないこともあります。このことを踏まえ、家庭でタイヤ交換に使用するインパクトレンチは、200～250N・mを目安に選びましょう。

充電式のインパクトレンチは電源コード・エアーホース不要で、取り回し抜群です。細かく移動しながら使う場合や、屋外での利用に適しています。コード式と比べて高額・充電が必要といった点はネックですが、長時間使い続ける必要がない場合にぴったりです。

コード式のインパクトレンチは、コンセントに電源コードを接続して給電する昔ながらのタイプです。有線のため充電式と比べて取り回しにくい一方、パワー・持続性の面でアドバンテージがあります。また充電式よりも価格が安いため、エントリーモデルとしてもおすすめです。

インパクトレンチを選ぶときは、パワー調節機能が付いているものをおすすめします。パワー調節機能とは、インパクトレンチの打撃力を調節できる機能です。インパクトレンチはトリガーを引くときの力加減が難しいとされていますが、パワー調節機能があれば安定して使用できます。

ボルトやナットは場所によって必要なトルクが異なるうえ、トルク設定ができないインパクトレンチで仮締め異常の強さで締めつけるのはご法度です。パワー調節機能付きのインパクトレンチなら低トルクから高トルクまでトルク調整できるので、適正な力で締めつけられます。

インパクトレンチの給電方法には、充電式とAC電源式の2つがあります。充電式は電源コードがないため、どこでも使える点が便利です。ただし、パワー的にAC電源式よりやや落ちるのと、バッテリーが切れる心配があります。また、本体とバッテリー重量によりやや重くなりがちです。

一方、AC電源式は電源を直接供給できるため、安定したパワーで使うことができます。ですが、電源コードの届かない場所では使えない点が不便です。また、使用中にコードが邪魔になる場合もあります。両者のメリットとデメリットを考慮して選ぶようにしましょう。

インパクトレンチで使用するソケット取り付け角ドライブは5種類あります。それぞれの角ドライブの規格に合ったインパクトレンチ用のソケットが必要です。互換性はないので注意が必要です。インパクトレンチ用のソケットは手動用のソケットよりも外径が厚く、強靭性が高いです。

ソケット取り付け角ドライブのサイズが大きくなると、締められるボルトのサイズがより大きくなります。ソケット取り付け角ドライブのサイズとそれぞれの適合ボルトの目安については、以下の表を参考にしてください。

DIYといった家庭で使用する場合は、コンパクトで軽量なモデルの方が扱いやすいのでおすすめです。充電式のインパクトレンチは軽量でコンパクトなモデルもありますが、本体重量にバッテリーの重量も加わるので注意が必要です。

インパクトレンチを頻繁に使わないのであれば、コンパクトなサイズのモデルの方が収納場所も取りません。電動式よりもエアー式の方が、モーターがない分軽くてコンパクトな傾向にあります。

マキタ（MAKITA）は電動工具メーカーとして有名です。インパクトレンチの種類も多く、コンパクトなモデルからパワフルなモデルまで幅広く生産されています。同じボルト数の製品であれば、バッテリーを使い回すことができるため経済的です。

ハイコーキ（HiKOKI）は元は電気機器メーカーの日立のグループ会社であったものが、ブランド名を変更したメーカーです。サイズ的にコンパクトながら、パワフルなインパクトレンチが人気です。握りやすい細径ハンドル設計のモデルや締め付けモード切替機能付きのモデルなど、さまざまなモデルが販売されています。

ボッシュ（BOSCH）は世界シェアではマキタ（MAKITA）を上回るドイツのメーカーです。強固な作りとスタイリッシュなデザインにより高い人気を誇っています。インパクトレンチは安全性が重視されているため、プロのユーザーからも人気が高いです。過放電・過充電・オーバーヒートなど、範囲外温度における使用でセルを保護するための機能「ECP」を搭載しています。

2021年秋にはドライバー兼用タイプのインパクトレンチ『コードレスインパクトドライバー／レンチ GDX 18V-210CH』が発売されました。2in1ビットホルダーを採用しているため、インパクトドライバーとしても使用できると注目を集めています。

パナソニック（Panasonic）は国内ではもちろん、世界でも名が知れた電気機器メーカーです。電設業者からは絶大な支持を得ています。インパクトレンチでは、14.4Vと18Vの両方のバッテリーを使えるデュアルが特徴です。中には、ダブルハンマーブロックという技術により、より強いパワーを発揮し、高トルク・低振動・軽量化を実現しているモデルもあります。

コンパクトで小回りの利くインパクトレンチ『充電インパクトレンチ EZ75A8』も人気です。最大280N・mで同じトルクが正逆転共に使えるなど、安い価格帯でありながらハイスペックなコスパの高さに定評があります。

タイヤ交換の際、まずナットをゆるめますが、ナットをすべて外さずにおきます。そして、完全に外す際には対角線の順番になるように外していきます。タイヤを交換した後には、ジャッキアップした状態で、手動のレンチでナットを仮止めします。

その後、ジャッキを下ろしてタイヤを地面につけてからインパクトレンチで締めます。この時、完全に締めないようにしておきます。最後に、対角線の順番に手動で強くナットを締め付けます。

タイヤ交換の締め付けの仕上げは、インパクトレンチでは行いません。インパクトレンチではトルク数値がわからないので、必ずトルクレンチを使って決められた数値にトルク調整します。そのため、インパクトレンチは仮締め以上の強さで締めつけないようにしましょう。

以下の記事では、トルクレンチの人気おすすめ商品を紹介しています。選び方・使い方・保管方法なども解説していますので、ぜひご覧ください。

手動のレンチでは時間がかかり疲労も蓄積するタイヤ交換も、インパクトレンチを使えば力もいらず、作業を効率よくスピーディーにできます。ここで紹介したインパクトレンチを参考に、ぜひお気に入りのインパクトレンチを見つけてください。