加湿器が爆発？事故原因と注意点を徹底解説【実例もご紹介】

室内の湿度を上げて乾いた空気を潤す加湿器。空気が乾燥しがちな冬場には欠かせない家電です。特にリモートという働き方が増えてきた昨今、加湿器を可動させる時間も多くなっているのではないでしょうか。

加湿器の価格帯は幅広く、数万円する商品もあれば、1,000円〜5,000円程度で購入できる安価な加湿器もあります。人気家電メーカーの象印から出ている加湿器も人気で、さらに、近頃は100均でも加湿器が発売されており、デスク周り程度の加湿範囲であれば数百円の予算で購入可能です。

そんな手軽さも優れている加湿器ですが、使い方を誤ったり劣化したものを使い続けたりしていると爆発事故を起こす可能性があることをご存知でしょうか。今回は、加湿器によって起こった事故の例を紹介すると共に、事故の原因や事故を防ぐためのポイントなどをご紹介します。

加湿器が爆発したという事例は珍しくはありますが、実際に起きた事故です。注意喚起を行っている市も存在します。ここでは、実際に起こった例をいくつか見ていきましょう。

加湿器本体ではなくプラグが爆発したという例も報告されています。プラグの根元が折れ銅線が剥き出しになった状態で使い続けると爆発する可能性があります。爆発の規模自体は小さいものの、慌ててコンセントを抜こうとして火傷する危険性も。また、至近距離にいた場合火花を浴びてしまう恐れもあります。

加湿器が爆発した事例を紹介しましたが、一体何が原因で起こるのでしょうか。ここからは、爆発の主な原因を見てみましょう。

加湿器を長年使い続けることで本体内部は劣化します。タンクやパッキンが破損することで水漏れが起こり、部品の腐食や漏電につながります。これらが原因となり、ショートが起きるのです。

また、水位センサーの不具合が原因となる場合も報告されています。水位センサーが正常に機能しなくなると加湿器内で空焚きが起こります。その結果、本体温度が上昇し加湿器が爆発するのです。

フィルターなどの付け替えパーツが必要な場合、取り扱いには注意が必要です。定期的に取り替える必要があるパーツを放置し続けると劣化します。さらに、長期に渡りお手入れを怠ると汚れも溜まります。

フィルターに付着した汚れにより空気の通りが悪くなることで本体温度が上昇し、発火や爆発につながる危険性があります。また、フィルターを乾かしてからセットする加湿器の場合は、フィルターの水気が残ったまま可動させると発煙などが起こる場合があるので、しっかり水気を切りましょう。

加湿器は水を扱う電化製品なため、漏電やショートなどが簡単に起こらないように設計されています。正しい使い方をしていたにも関わらず発煙や爆発などが起こった場合は、すぐに使用を中止してメーカーへ連絡してください。メーカー側が加湿器内を確認する場合があるので、加湿器は爆発を起こした状態のままにしておきましょう。

加湿器だけではなく、除湿機や空気清浄機も爆発する可能性があります。機械の内部に異物が混入してしまった場合、発火やショートを引き起こす原因になります。また、フィルターをつけ忘れて可動することも厳禁です。混入していた異物や内部に溜まったホコリが発火する可能性があります。

本体のタンク部分などのお手入れを定期的に行いましょう。フィルターやスポンジなどの取り替えが必要な部品は使用期限を守り、期限が来たら新しいものと交換する必要があります。

汚れが溜まるとミストの放出がしづらくなり、モーター部分に必要以上の負荷がかかってしまいます。こまめに手入れをすることで、ホコリや異物が原因の事故を防ぐことができます。

パッキンの劣化などが原因で加湿器内の腐食が進み、加湿器がショートする場合もあります。内部のわずかな破損が原因で爆発が起こった事例もあるので、内部の状態も確認しましょう。水の入れ替えやお手入れのタイミングで、加湿器内に異常がないか確認してください。水漏れや破損を早期に発見できれば、事故を事前に回避できます。

銅線が飛び出したコードを使い続けると、発煙や爆発が起こることがあります。コードが劣化した際は修理に出して適切な処置をしましょう。また、コードを無理に引っ張ることにより断線し引火・ショートする可能性もあります。コンセントを抜く際や加湿器を移動させる際は、コードの扱いに注意してください。

加湿器が爆発する可能性は0ではありませんが、過度に心配する必要はありません。正しい使い方をして定期的にお手入れすれば、加湿器は安全に使うことができます。機能が低下していると感じた場合は、1度点検することをおすすめします。