中古品ってどう選べば良いの？中古フィルムカメラのおすすめ10選を紹介【注意点も】

一昔前のアイテムだったフィルムカメラの人気再加熱により、新しくフィルムカメラに挑戦しようとする人が増えています。新たにフィルムカメラを買うのもいいですが、レトロな雰囲気を味わいたい方には中古のフィルムカメラもおすすめです！

中古のフィルムカメラには、中古にしかない奥深い魅力がたくさん込められています。しかし、どうすれば安心して手に入れられるのか、状態の良しあしはどこを意識すればわかるのか、などを事前に理解したうえで選びたいですよね。

この記事では、中古フィルムカメラの入手方法、選び方、注意点からおすすめ商品まで詳しく解説していきます。ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。安い費用でカメラを始めたい方も必見です。

中古フィルムカメラは、購入方法も新品とは少し違った方法になります。アンティーク用品と同じで専用のショップがあり、店舗型やインターネットでの販売に分かれます。欲しい商品にもよりますが、自分に合った方法での購入がわかりやすくておすすめですよ。

なるべく安く購入したい場合や、レアな掘り出し物を狙いたい場合は、インターネットオークションやフリマアプリがおすすめ。コツをつかむとレアなものが安く手に入ります。ただし個人出品なのでボディ、レンズ、アクセサリーは揃っているかなど商品状態はしっかり確認しておきましょう。

また、商品発送や値段交渉も間違いがないか入念にチェックしましょう。年式の古い商品がほとんどなので、専門で取り扱いされている方や詳しい出品者から購入の方が安心できるかもしれませんね。トラブルを絶対に避けたい方は、ショップでの購入を選択した方が賢明です。

欲しいものが既に決まっている方は、ワンクリックで購入ができる便利なオンラインショップがおすすめ。カメラのキタムラやオンライン上の中古カメラ専門店、それ以外のAmazonなどのECサイトでも購入が可能です。

在庫の有無の確認は必要ですが、オンラインショップならたくさんの商品があり、欲しい商品が見つかりやすいのが魅力。近所に中古カメラ屋がない方でも、手軽に購入できますよ。

中古フィルムカメラ初心者や、サイズ感を確認してから購入したい方には実際手に取って選べる店舗型の中古カメラ屋での購入がおすすめです。カメラに詳しいベテランスタッフが商品選びのお手伝いもしてくれるため、カメラ選びに失敗することもありません。

大型の店舗であれば、オンライン購入や他店舗からの取り寄せも可能なので、欲しい商品が見つかる可能性も高くなります。安心感を重視したい方は、店舗型の中古フィルムカメラ屋で店員さんに商品について質問してみましょう。

実際に中古フィルムカメラを選ぶ時のポイントはどのようなものでしょうか？以下で詳しく解説していきます。

中古フィルムカメラを使うメリットといえば、マニュアルフォーカスではないでしょうか。リングを使って手動でピントを合わせる作業は、中古フィルムカメラの醍醐味ともいえます。

一見マニュアルフォーカスは、プロや使い慣れた人向きに思えますが、カメラの構造が学べるので初心者にも人気があります。また写真の腕を上げたいなら、絞りやシャッタースピードも自分で調節できるフルマニュアルもおすすめ。

オートフォーカスに飽きてしまった方は、この機にマニュアル機能にチャレンジしてみましょう。

フィルムカメラは、電子化されてしまったものより機械式のタイプの方が評価が高く、人気があります。機械仕掛けのカメラは電池がなくても動き、シャッターをきった時のばねやゼンマイの音が独特。一度味わうとその精密感にやみつきになるかもしれませんね。

ボディの質感は真鍮のほうが長年使用しても劣化が少なくおすすめ。プラスチック製のものは年数が経過すると、劣化により表面がベタつく可能性があるので注意しましょう。　

見た目が好みであるかはモチベーションにもつながるため、最重要ポイントとして外せません。比較的、コンパクトなフィルムカメラは外に持ち出したくなるものです。お気に入りのデザインであれば手元に置いておきたくなり、どんどん写真が取りたくなりますよ。

中古品で一目惚れ商品が出てきたら、再び巡り合える可能性は高くありません。他のポイントを無視してでも、チャンスは逃さないようにしましょう。

中古フィルムカメラは基本的にボディのみの販売が多く、このような場合はレンズは別売りとなります。一緒に購入するレンズは、単焦点の標準レンズがおすすめ。画質が良く、オールマイティに使えます。範囲や遠近感がわかりやすいので、カメラの腕も上達しますよ。

レンズを別で買うのが面倒な方は、レンズが固定されているコンパクトタイプのフィルムカメラを選ぶといいでしょう。

中古フィルムカメラを購入する際は、実際に使えるか状態をしっかり確認する必要があります。カメラ特有の経年劣化による変化もあるため、以下の項目を参考にチェックしてみましょう。

店舗型でも、オンラインショップでもカメラのコンディションは新同品、美品、良品、並品、難有、ジャンク品とランク分け表示されています。お店によってはA・B・Cなどとアルファベット表記しているところもあり、基本的に外観できれいであればあるほど評価は高くつく傾向にあります。

なるべく状態が良いものの購入をおすすめしますが、予算を抑えたいのであれば「並品」か「Bランク」以上のものであれば支障なく使うことができるでしょう。

ボディを選ぶ時には、最低限のポイントがあります。以下の項目は、必ずチェックしておきましょう。

ボディについた小さな傷やスレは数が多いと、使用感は出ますが撮影にはそれほど影響はありません。このように傷がついた商品はオークションやフリマアプリで、値段交渉ができる可能性もありますよ。外観が気にならない方は、このような商品を安く購入するのもひとつの手です。

以下でも詳しく解説しますが、落としたと思われる大きな傷などがみられる場合は、内部に損傷がある可能性もあるため注意しましょう。

スレや傷は使用上に問題ありませんが、へこみがある場合は注意が必要です。専門用語で「アタリ」とも呼ばれ、ファインダー上部や四隅に多くみられます。へこみは落としたりぶつけた時しかできないので、カメラ内部に損傷がある可能性も否めません。

少しでもへこみが見られたら、カメラの機能について問題がないかしっかりと確認するようにしましょう。カメラはとても繊細なものなので、丁寧に扱いましょう。

モルトとは主にフィルム室やミラーに貼られている黒い布やスポンジのことを指します。光を遮光する大切な役割をしているため、モルトが劣化すると光線漏れによって写真が台無しになる可能性も。

せっかく購入しても撮影ができなければ、意味がありません。多少コストがかかってもモルトの状態が良好なもの、もしくはモルト張替済のものを購入するようにしましょう。

電池が必要なタイプのカメラの場合、長時間電池を入れっぱなしにするとバッテリーの液漏れをおこします。電池室内に少し液漏れしただけであれば、拭き取って使用できますがカメラ内部の機械部分にまで液漏れし腐食すると使用できない可能性があります。

分解してお手入れする方法もありますが、かなり手間と専門的な知識が必要とされるのでおすすめできません。カメラ内部に液漏れしていないか確認してから購入するようにしましょう。

高性能な描写が安価に味わえる中古レンズ。ボディー同様にレンズを選ぶ際にも、注意点があります。レンズに不備があると写真にも大きく影響するので以下のポイントは必ずチェックしましょう。

レンズ表面についたちりや、ほこりはすぐに落とせますが、レンズ内部に混入すると分解しないと清掃できません。小さなものであればさほど影響はありませんが、大きくなると写真に映り込む可能性があります。

分解できる技術や知識がない場合は、レンズ内部にちりやほこりが混入していないか必ず確認してから購入するようにしましょう。

レンズは乾湿による空気中の汚れが付着する環境で保管すると曇ります。またレンズのガラスに含まれる物質が経年で変質し、曇りの原因となることもあります。中古のレンズはこれらの要因により曇っているものが多い傾向にあります。

薄い曇りであれば、あまり問題はありませんが曇りが濃くなると解像度やコントラストに影響を及ぼすので注意しましょう。お店によっては、このような曇りの状態も説明してくれる場合もあるので気になる場合は質問してみましょう。

レンズ内に黒い斑点や、クモの巣状のものがある場合はカビの可能性が高いので、避けましょう。高温多湿な環境でレンズを保管していると、このようにカビが生えやすくなります。カビが生えてしまうと、レンズのコーティングが腐食し写りに大きく影響します。

また他のレンズと一緒に保管してしまうと伝染するので注意が必要です。カビが生えてしまったレンズは必ず他のレンズと分けて保存するか、ひどい場合は処分してしまいましょう。

バルサムとはレンズを貼り合わせる接着剤のこと。この接着剤が剥がれた状態を「バルサム切れ」と呼び、カメラ愛好家の中ではよく使用する言葉です。経年劣化によるものが多く、バルサム切れのレンズは、レンズの縁が黄色く変色したり筋が走ったような状態になります。

うつりに悪影響を及ぼす可能性があるので、レンズを購入する際は注意しましょう。こちらも商品状態に記載されていることが多いので、店頭で購入される場合は質問することもおすすめします。

中古フィルムカメラはデジタルカメラや最新のカメラとは違った世界観があります。写真の仕上がりはもちろんのこと、レトロなボディは見ているだけでも楽しくなりますよ。中古フィルムカメラの味のある世界をぜひ、体感してみましょう。