レジスターのおすすめ8選｜小さいレジスターや簡単操作できるものも！

レジスターとはキャッシュレジスターの略称で、1878年にアメリカのカフェで生まれた当時は非常に大きく、取引内容を簡単に表示させるだけのシンプルなものでした。しかし、近年ではコンパクト化されて、詳細な売上管理をしたり、内容の内訳などを細かく確認ができるようなものが増えています。

お勘定の際に必須で使われており、飲食店や小売店をはじめとして、クリニックや市役所などさまざまな場所で見かけます。しかし、種類が多いと何を基準に選べばいいか迷ってしまう方も多いはずです。

そこで、この記事では、レジスターの選び方を解説します。また、値段が安いもの・簡単操作で使いやすいもの・持ち運びしやすい小さいサイズなど、おすすめ商品を紹介します。記事の後半では、中古品や子ども向けのレジスターも紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

従来型のレジスターのメリットは、導入費用や運用費用が安価であることです。これにより、比較的低コストでレジシステムを導入することができます。また、操作もシンプルでわかりやすいため、スタッフのトレーニングや導入後の運用もスムーズに行えます。

デメリットとしては、売上集計などの業務が手作業で行われるため、時間や手間がかかるという点が挙げられます。また、データ管理や分析機能が備わっていないため、販促活動においてデータの活用が難しいです。これにより、売上向上や顧客分析などの効果的な施策が行いにくくなります。

飲食店で使う場合は、水に強いレジスターがおすすめです。ランチタイムやディナータイムの忙しい時間には、水場から急いでお会計の対応をしたり、何かと水に濡れる危険性があります。防水仕様のものは、万一水をこぼしても安心です。

また、飲食店にはアルバイトのスタッフも多いので、初心者でも簡単に扱えるような簡単なものが特におすすめです。

サービス業で使うレジスターは、見やすくて操作が簡単なものがおすすめです。一人でレジを任される機会も多い職種なので、誰でも扱いやすいものが適しています。また、サービス業を営むお店ではレジを1台しか設置しない場合も多いため、緊急時にすぐに修理できるかどうかは重要です。

日ごろのメンテナンスも簡単にできるものをおすすめします。

小売店では、とにかくたくさんの商品をスピーディーに登録する必要があります。そのため、利便性に優れたものが適しています。とにかく数を登録しなければならないため、ボタン一つ押すだけだったり、バーコードを読み込んだりするだけで素早く商品を登録できるのが重要です。

すぐに扱いを覚えられるような、簡単な操作で誰にでも扱いやすいものがおすすめです。

レジスターは日本語にすると「金銭登録器」の意味です。簡易レジスターは、現金を入れるドロア（引き出し）がついており、商品を登録して金額を打ち込み金銭のやり取りをする、シンプルなものがほとんどです。登録された内容はレシートに印字して管理できます。

部門別に登録した内容が在庫から引かれていき、商品管理ができる仕組みです。操作性が簡単なので誰でも扱いやすく、アルバイトの多い店舗でおすすめです。

POSレジのPOSとは「Point Of Sales」の略称です。販売時点の情報管理の意味があり、お客様とお金のやり取りをした時点の販売情報を管理できるレジスターです。ネットワークに繋げてさまざまな店舗の販売情報を集め、内容を分析ができます。

そのため、売上アップに繋がる仕入れをしやすくなるのがメリトです。また、POSレジはチェーン展開している企業で導入される傾向があります。

システム型レジスターはレジスターのシンプルな機能に加えて、売り上げのデータをSDカードなどに保存してパソコンで管理ができる製品です。シンプルなレジスターよりも売上情報の管理がしやすく、分析もスムーズにできるため、大量のデータを管理しなければならない大型の店舗におすすめです。

また、操作方法も基本のレジスターと同じく簡単で扱いやすいのも特徴で、幅広いお店で使われています。

クラウド型レジスターは、専用のアプリをダウンロードして使用するレジスターです。タブレットとレシートの印字機器などがあれば利用ができるため、気軽に取り入れられます。値段も他のレジスターと比べると非常にリーズナブルで、個人店など費用を抑えたいときにおすすめです。

また、持ち運びレジスターとしても便利で、飲食店では注文の際に使われている場合も多く、そのまま料金を計算してすぐお会計できるのも魅力のひとつです。

キータイプは、オーソドックスで価格が安いのでコスパ重視で選びたいときにおすすめです。機能もデザインもシンプルですが、直感的に操作できます。個人商店や小売店などに向いていますが、パソコンやスマホで売上を管理したい場合は、SDカードやBluetooth機能が搭載されたものがおすすめです。

タッチパネルタイプは、スマホやタブレットのように、直接画面をタッチして操作します。一見難しいように思われがちですが、意外に操作は簡単です。パソコンと一体型のモデルは、売上や仕入れ管理などパソコンで一括管理できます。

メーカーやモデルによって、機能性も変わるので用途にあわせて選びましょう。

PLUとは「Price Look Up」の略で、「バーコードに記録されている商品コードを読み取る」ものです。読み取った商品コードがどの商品なのかを一覧から探し出し、その商品名や価格などの情報を引き出せます。

PLUの機能を使って商品を紐づけて、POS機能のないレジスターでも、PLUを利用してPOSレジと同じような商品管理ができます。

JANとは「Japanese Article Number」の略です。いわゆるバーコードでJANシンボルとして商品に表示されています。受発注システムや棚卸、在庫管理を簡単にできる上、公共料金の支払いシステムにも利用されており、幅広い場所で使用されています。

セルフレジでも使われているくらい扱いが簡単なのもJANコードの特徴です。JANは日本国内のみでの呼び方で、「流通システム開発センター」が管理しているものを指します。そのため、お店独自で発行しているバーコードはJANとは呼びません。

部門とは、商品区分を指しています。スーパーなどの小売店の場合は、「部門01：野菜」「部門02：肉」「部門03：雑貨」などのように区分を分けてから金額を入力することがほとんどです。部門数を分け、レシートにどんな区分の商品がいくらで売れたのか印字されるようになります。

そのため、店側は、その日一日にどんな部門のものが売れているのか、購入者側は、どんなものを買ったのか把握しやすくなります。

SDカード対応のものは、パソコンにデータを移せるのが大きなメリットです。レジスターの画面は小さいものが多いので、パソコンの大きな画面で管理できます。膨大なデータをすぐに呼び出せるので売上管理がはかどります。

また、パソコンでデザインしたロゴをレシートに印字できるため、オリジナリティを出せます。

Bluetooth対応のレジスターでは、スマートフォンのアプリと連携して売り上げを管理できます。外出先からでも売り上げを管理したり、レジの設定を操作できるようになります。また、収入と支出のレポートも簡単に見られるためおすすめです。

ただし、月額費用がかかるので、本体代だけでなく月々のランニングコストも考慮してください。

ASP方式のレジスターでは、インターネットを使用して売上げデータを集約・分析し、パソコンを使ってどこからでも見られます。複数店舗のデータをまとめたり、登録内容の変更が簡単でスムーズに行えるのがメリットです。

また、初期費用も抑えられ、ネット上で売上げを管理できるため、離れた場所でも手軽で柔軟な対応ができるのも魅力の一つです。

軽減税率制度とは消費税が引き上げられた際、一部の商品だけ税率が据え置かれた制度です。そのため、消費税は通常の10%と軽減税率されている商品の8％の2種類が存在します。軽減税率が適用される商品としては、酒類・外食を除く飲食料品・定期購読の新聞などさまざまです。

軽減税率対応レジとは、軽減税率と標準税率のそれぞれに対応したレジです。たとえば、コンビニでは購入した食品をテイクアウトすれば軽減税率が適用されます。店内でイートインすれば標準税率です。違う税率の商品に対応できるため、軽減税率の商品を扱っている方におすすめです。

インボイスとは売手が買手に適用税率や消費税額などを伝えるため発行する請求書や納品書です。インボイスに対応したレジでは、必要項目が記載されたレシートが発行でき、売手の登録番号や税率ごとの取引金額も記載できます。

インボイス対応レジは、軽減税率の商品を扱っている・領収書の発行頻度が高い・取引企業が多い方におすすめです。

小さな店舗には、サイズのあう小さいレジスターが適しています。機能性の高いものはサイズも大きくなりがちなので、圧迫感が出てしまいがち。空間に溶け込むサイズ感がとても重要です。標準的なレジスターのサイズは幅約33×奥行き約36×高さ20.5cmほどです。

最小サイズのコンパクトレジスターは、これより一回りから二回りほど小さい作りになっているため、小さな店舗でも置き場所に困りません。

カフェやエステなどのおしゃれな空間には、デザイン性のあるレジスターを選ぶのがおすすめです。店内はインスタ映えする素敵な空間なのに、レジだけ古臭いとなんだかテンションが下がってしまいますよね。

お店の最後の印象を残すお会計の時間だからこそ、最後まで世界観を壊さないようなものを選んでおもてなししてみてください。モノトーン調の落ち着いたカラーのものや、アンティークなデザインのものが人気があります。

高性能のレジスターは、その分値段も高くなりがち。最新のものだと、数十万から数百万するものまであります。必要最小限の機能で十分であれば、安いものも探してみてください。個人店では、売り上げの管理に膨大なデータを保存する必要性がありません。

また、最新機種ではなく古い機種でもさまざまな機能が備わっているものも多いので、安いからといって中身が伴わないといった心配もありません。

シャープのレジスターは、売り上げデータをSDカードへ保存できるタイプが主流です。また、独自の設定用ツールをホームページからダウンロードできるので簡単に使用を開始できます。SDカードに保存したデータはエクセルなどの表計算ソフトでの管理も可能です。

操作性が簡単な機種が多いのも人気の理由になっています。

カシオのレジスターの特徴は、ケーブルをつないでパソコンと直接接続できる機種がある点です。Bluetoothを使用してスマートフォンで売上管理ができるアプリを初めて売り出しました。パソコンでのデータ管理もスマートにでき、専用ソフトもメーカーのホームページよりダウンロードできます。

さらに、有料プランではありますが、顧客情報や予約の管理などの機能も充実しています。

東芝テックは、高機能な製品が多いのが特徴です。主にPOSレジやPOSシステムに強いですが、レジスター部分も非常に優れています。非常に細かい設定まで対応しているため、その分値段は他のメーカーと比べてやや高めの傾向にあります。

他社ではできない、細やかな機能に対応している機種も多数あります。大きく頑丈な作りと、見やすい大型LEDの画面も高級感がありますよ。

レジスターの基本的な使い方は、まずボタンを押したりバーコードを読み込み、商品やサービスを登録して合計金額（小計）を算出します。そしてお客様より預かった金額を打ち込み、差額をお釣りとしてお返しします。

このとき、焦って金額の入力を間違ってしまうと売上があわなくなってしまうので気を付けましょう。最近では、お釣りが自動的に計算されて出てくる「自動釣銭機」が主流ですが、自分で取り出すタイプのものも多いので、間違いのないよう確認が必要です。

日常で目にする機会も多いレジスターですが、どこで入手できるのかはよくわからないですよね。そんな場合は、以下で紹介している販売場所を参考にしてください。

• 家電量販店
• 文具・事務用品店
• リサイクル店
• 中古オフィス家具専門店
• ネット通販

ただし、店舗によっては取り扱いがない場合もあります。カシオなど一部のメーカーの公式サイトでは、レジスターの販売店が確認できるので利用してみてください。

日々進化しているレジスターですが、最新機種は機能性が高い分やはり値段が高くなりがち。費用を抑えたい場合は少し前の製品をチェックしましょう。とにかく安いものを手に入れたいのであれば、中古品から探すのもおすすめです。

中古と言えども、格安で新しい機種や掘り出し物が手に入る場合もあります。中古品の場合、導入費用を抑えられる代わりに故障のリスクがあります。万が一に備えて、修理先や保証の有無などの情報も確認しておきましょう。

レジスターは、金銭のやり取りを中心に生活のさまざまな場面を支えています。赤ちゃん・子どもにとって、そんなレジスターのおもちゃに触れるのは、計算力やコミュニケーション能力を育てるいい機会です。

近年は、本格的なおもちゃのレジスターも多数販売されています。子どもの知育に活用できるおもちゃを探している方は検討してみてください。

お勘定の際に欠かせないレジスター。さまざまなシーンにあわせてスムーズなお会計ができるようにしたいですよね。ぜひ、今回のレジスターのおすすめ記事を参考にしてぴったりな一台を見つけてみてください。