iPadが使えるおすすめ格安SIM8選＆比較｜料金や速度を徹底解説

お仕事をされる方、大きな画面でスマホゲームをする方、大学の授業のノートをとる方など、さまざまな方がスマホとは別にiPadを使用しています。しかし、iPadを使用するときにWi-Fiがなくて困ったり、Wi-Fiが弱くて使えなかったりといった経験もありますよね。

そんな方におすすめなのが、iPad用格安SIMです。スマホと同じようにSIMカードをiPadに入れるだけで、Wi-Fiがなくてもインターネットに接続できます。格安SIMなら大手キャリアではないため、月額料金を大幅に抑えられるのがメリットです。

この記事ではそんな格安SIMについて、チェックポイントやおすすめの会社などをご紹介します。わかりにくい格安SIMの比較も行い、それぞれの特徴をまとめました。ぜひ参考にしてiPad用の格安SIMを購入してください。

格安SIMとは、MVNO（格安SIMを提供している会社）がリリースしている大手キャリアよりも安いのが特徴のSIMカードです。大手キャリアが持つ回線を使わせてもらう場合が多いので、利用者が多くなると回線のスピードは遅くなりがちです。

MVNOは、通信回線を自分で持たずに他社に回線を借りてサービス提供をしている事業者で、現在はMVNO=格安SIMを提供している会社となっています。格安SIMのメリットは、2年縛りがない・月額料金が安いなどです。一方、名義変更ができないところが多く、支払いがクレカ払いのみなどのデメリットがあります。

データ量も使用量に合わせて変動できるので、たくさん使う方でも問題なく使えます。ただし、料金などを気にする方はWi-Fiを併用するのがおすすめです。

格安SIMを使うには、iPadがセルラーモデルである必要があります。セルラーモデルとは、Wi-Fi＋Cellularが使えるモデルです。つまり、SIMを差し込めば電波を拾えるものなのか、Wi-Fiのみでしか使えないのかの違いがあります。iPadの値段としてはWi-Fiモデルの方が安いですが、そもそもSIMを差し込む設計になっていないのでSIMカード自体が使えません。

大手キャリアで購入したものであれば、ほぼセルラーモデルです。家電量販店などで購入したのであれば、格安SIMを契約する前にセルラーモデルかどうか確認してください。

格安SIMを契約する前に、あなたのiPadのSIMロックが解除できるかどうかを確認してください。SIMロックとは特定のキャリアの回線だけを使えるようになるもので、SIMロックが解除できないと格安SIMが使えない可能性があります。

大手キャリアで購入し、SIMロックを解除せずに格安SIMを使う場合は、電波を拾うキャリアを揃える必要があります。たとえば、ドコモの回線を使用する格安SIMであればドコモのSIMロックがかかっていても使用可能です。キャリア間の移動はできないので、使いたい格安SIM会社の回線がどこのものなのかを確認しましょう。

SIMロックを解除する場合には、大手キャリアによっても解除の条件が異なります。購入から101日が過ぎているなどさまざまな条件があるので、必ず自分が契約しているキャリアのWEBサイトを確認してください。

格安SIM会社がiPadのモデル別に動作確認を行なっています。公式サイトに情報が載っているので、契約前に必ず確認しましょう。たとえば、Y!mobileではSIMフリーの端末に限ってPro10.5、Pro12.9、第四世代で動作確認が取れています。

つまり、大手キャリアで契約した端末では動作確認を行なっていません。もちろん、動作確認していない端末でも使える可能性はゼロではないですが、格安SIMの販売元さえ確認していないのでおすすめはできません。iPadの場合、動作確認が取れている端末が非常に少ないです。

iPadのSIMカードのサイズは使っているモデルによっても異なります。第四世代以前のiPadではMicro-SIMを使っています。しかし、以下の機種では、SIMカードがNano-SIMとなっています。当たり前の話ですが、SIMカードの大きさが違えば使用できません。検討している格安SIMの会社がどのSIMカードに対応しているのかも重要なポイントです。

• iPad （第 5 世代）
• iPad Pro
• iPad Air 以降
• iPad mini 以降

格安SIM会社の方で、サイズ変更も行なっています。その場合、変更手数料やSIMカード料がかかる場合があるので、公式サイトを確認してください。SIMカードのサイズについては、動作確認をする際に一緒に書いてある場合がほとんどなので、見逃さないようにしてください。

SIMには、音声通話SIMとデータ通信のみのSIMがあります。2種類のSIMのメリットデメリットをご紹介します。

iPadに入れる格安SIMで人気なのが、データ通信SIMです。データ通信SIMは、インターネットやアプリ利用が中心の方におすすめです。iPadで通話をする方は少ないので、電話番号での発着信は不可能でもデータ通信ができれば十分な方が圧倒的に多いです。

しかし、アプリやインターネットサービスによっては、SMSが使えないと認証に困る場合もあります。格安SMS会社にはSMS付きプランもあり、ゲームやSNSの認証も可能となります。

音声通話SIMは、文字通り通話ができるSIMカードです。そもそも、iPadは音声通話で発着信をすることを想定していません。そのため、iPadは音声通話非対応となっています。

そして、MVNOは大手キャリアのようにデータSIMと音声通話SIMを交換ができないところが多く、万が一途中で変えたい場合には契約し直しとなる可能性があります。

格安SIMは大手キャリアの通信回線を借りているため、通信速度が遅くなりやすいです。大手キャリアは、自前の回線なので混雑しないようにメンテナンスもしています。しかし、格安SIMは独自の設備を持っていないうえに数社が同じ回線を使うため、どうしても混雑＝速度が遅いという状況になります。

各社最大速度を表示していますが、「最大速度がバッチリでた！」というのはとても稀なことです。それでも、最大速度が速いに越したことはないので、インターネットのスピードは外せない条件の方は表示速度をしっかりと確認してください。

インターネットで動画をよく見る方は、カウントフリーサービスがある格安SIMを選びましょう。カウントフリーとは、ある特定のアプリやサーブスをテータ通信量としてカウントしないオプションプランです。YouTubeやAbemaTVなど何がカウントフリーに含まれるのかは各社違うので、公式ページを確認してください。

たとえば、BIGLOBEモバイルでは「エンタメフリーオプション」というプランがあり、動画視聴分はデータ通信量にカウントしないため動画が見放題です。動画をよく見る方は、カウントフリープランがないとあっという間にデータ使用量がなくなります。

Wi-Fi環境で動画をダウンロードして視聴している方もいるほど、動画視聴は膨大なデータ使用量になります。そのため、自分がよく使うサービスがカウントフリーに含まれているのかを確認してください。

iPadにはそもそも電話番号での音声通話機能がないため、かけ放題などのプランは必要ありません。ここ最近は、LINEを使って通話をする方も増えています。LINEモバイルならLINEがカウントフリーのため、データ通信量を気にしなくて済みます。

インターネット回線を使った通話は音質が悪い場合もありますが、iPadで用件のみの通話をするのであればLINE通話でも十分です。LINEならビデオ通話もできるので、顔を見ながら話したい方にもおすすめです。ただし、お昼や夕方などの混雑時には、動画が途切れ途切れになってしまう可能性もあります。

iPadの使用用途がゲームメインの方は、データ使用量を必ず確認しましょう。ゲームアプリはかなりの頻度でアップデートを繰り返します。その度にデータをダウンロードしなければならないため、どうしてもデータ使用量が増えてしまいます。

格安SIMに乗り換える際には月額プランで使い放題や20GB、または30GBなどのデータ使用量があるかどうかを確認しましょう。Wi-Fiなしの状態でゲームデータのダウンロードを繰り返していると、データ量はすぐに足りなくなります。そうならないためにも、できれば使い放題プランがある格安SIMがおすすめです。

UQモバイルはCMで見たことある方も多い格安SIM会社です。auのサブブランドなだけあって、通信速度の速さは魅力の1つです。ただし、UQモバイルでiPadを使おうとするのは、完全自己責任となります。

なぜなら、UQモバイル側が一切の動作確認を行なっていないためです。SIMカードが入れば使える可能性はありますが、保証などはないので自己責任と諦めがつく方のみ試してみてください。また、auのサブブランドのため、ドコモやソフトバンクで契約したiPadは使えないと考えておきましょう。

有名芸能人を起用したCMでお馴染みのY!mobileは、大手キャリア並に通信速度が速いのが特徴です。通信速度の速さは、インターネット環境を利用するうえで欠かせません。しかし、格安SIMの中では少し料金が高いのがネックです。

データベーシックブランLを契約すると、月々7GBまで使えて3,696円となります。7GB以上使った場合は、500円で500MB追加できる快適モードが契約可能です。つまり、データ通信を多く行なうと、格安SIMとはいえない価格になる可能性があります。

LINEモバイルは、当たり前ですが同じ運営会社のLINEアプリがカウントフリーなため、メッセージのやりとり・通話・テレビ通話も無料です。

また、LINEモバイルの嬉しいポイントは、オプションを追加すればTwitterやInstagramなどのSNSもカウントフリーに含まれるところです。たとえば、LINEモバイルのデータSIM12GBだと月額2,700円で、ここに1番手厚いカウントフリーを契約しても480円プラスするだけなので、3,180円と格安です。

UQモバイルでiPadを使う場合、高速プランや無制限プランがおすすめです。高速プランは、下りが最大225Mbps、無制限プランは500Kbpsとなります。下りというのは、データを受信するときの速度です。

1Mbpsで1000Kbpsなので、無制限プランだとメールやLINEなどのやりとり以外は少し遅いと感じる場合があります。BIGLOBEにはスマホプランもありますが、iPadで使う場合には通話ができず必要ないので、安い料金で使えます。

Mineoは無料で1GBデータ容量を追加できる「フリータンク」があるので、データ容量を使い切っても追加チャージの必要がありません。ただし、混雑時には少し速度が遅くなります。

料金は元から通話を必要としないiPadの場合、3GBで契約すると900円程度です。また、1番容量の多い30GBで契約しても5,900円なので、大手キャリアと比べればかなりお得です。

b-mobileは、ジャストフィットSIMという特殊な料金携帯が特徴の格安SIMです。1GB990円からスタートして、1GB200円で追加できます。そのため、「1GBじゃ足りないけど、3GBも使わない」といった方でも無駄なく使えます。

5GB以上からは、IGB単位で上限が設定できるため、知らないうちに使いすぎる不安がある方でも安心して使用可能です。ただし、今まで大手キャリアのサポートに慣れている方には、公式サイトにチャットがないなどサポート体制に不便を感じる可能性があります。

楽天モバイルのタブレット向けのプランは月額525円から使えます。安さの代わりに速度が遅くなるため、とにかく安く使いたい方におすすめです。速度の速いプランを契約しても月額900円から使えます。

また、大手キャリアのような2年縛りや違約金もないため、乗り換えやすい格安SIMです。さらに、楽天モバイルは第四のキャリアとなるために自前の回線を準備しています。エリアもどんどん拡大しているので、各種キャンペーンでお得な今は狙い目です。

コミュニケーションツールとして定着したLINEが提供する格安SIMは、LINEやTwitterがカウントフリーとなっています。そのため、SNSの利用頻度が高い方におすすめできる格安SIMです。ただし、最高下り速度でも8.73Mbpsなので、混雑時にはスムーズな利用ができない可能性もあります。

サポート体制はバッチリなので、多少遅くてもしっかりサポートしてくれる会社がいい方におすすめです。

Y!mobileは、法人契約ができるので仕事で複数台使う方におすすめです。ただし、スマホプランという通話ができるプランしかないので、割引があるとはいえiPadで使うには割高になる可能性があります。

ソフトバンクの回線を使っていることもあり、混雑していなければそれなりの速度で利用できますが、混雑してくると動画や画像を見る際に少し遅いと感じる場合があります。

BIGLOBEはビジネス向けプランが豊富で、データプラン3GBでも820円からとかなりリーズナブルです。低速プランと高速プランがあり、高速だと1288Mbpsも出るのでストレスなく使用できます。

低速プランのほかにも上り（送信）高速下り低速と追うプランもあるので、ご自身の環境に合わせてプランを選択できます。

IIJmioは、法人向けサービスが充実している格安SIMです。大手キャリアの回線を借りているわけではなく、自前の回線でサービスを行なう「フルMVNO」と呼ばれる格安SIMのため、格安SIM業界の老舗で安定したサービスを提供しています。

専用の店舗がなく、支払いもクレジットカードのみな点をデメリットに感じない方にはとてもおすすめな格安SIMです。

iPadを格安SIMにすると、Wi-Fiがなくてもお得に使用できます。新しい格安SIMも増えていく中、本記事を参考にあなたにぴったりのプランを探して、快適にiPadを使いましょう。