ノートパソコンの熱対策！冷却パッド・冷却台おすすめランキング｜100均・自作する方法も

推奨されているノートパソコンの使用環境は、室温10～35℃です。

比較的高温の環境に対応しているHDDでも30～50℃が限界です。しかし、発熱したノートパソコン内部はこれ以上に高温になります。発熱したノートパソコンに現れる症状は、以下のとおりです。

• パーツの接続部分が溶ける
• 画面が青くなる（ブルースクリーン）
• 突然電源が切れる
• エラーを頻発する

コンパクトなノートパソコンは内部のパーツが密着し、熱がこもりやすいです。しかし、デスクトップパソコンのような冷却機器がないため、冷却アイテムで冷やす必要があります。

冷却台とは、ノートパソコンスタンドに冷却用のファンが付いたものが一般的です。スタンドにノートパソコンを設置し、吸気口に風を送る・あるいは排気口から熱を吸い出し、ノートパソコンの熱を取り除きます。

冷却台を使えば、一気にパソコンの熱をとれるため、熱冷ましの最強の道具だといえます。また、大抵の商品はファンの風量を調節できるので、パソコンの状態に合わせてファンを運転させましょう。

また、冷却台は普通のノートパソコンスタンドとして使えるのもいいところです。人間工学に基づいたデザインの商品を選ぶと、人にもパソコンにも優しい作業環境を作れます。

冷却シートは、ノートパソコンに貼り付けるタイプの冷却アイテムです。冷却台と違い電気を使いません。そのため、低価格で購入が可能で、100均でも扱っている場合もあります。

コンパクトで持ち運びにも適した冷却シートですが、長時間パソコンに貼っているとシート自体が熱を持ちます。熱くなったシートは張り替えが必要ですので、複数枚用意するのをおすすめします。

また、冷却シートで効率的に冷却するには、パソコンとデスクの間に隙間を作る必要があります。冷却シートを使用する際には必ずスペースを確保しましょう。

冷却アイテムは、ノートパソコンの使い方に合わせて選びましょう。以下の表を参考にしてください。

冷却台にはUSBで給電できるものもあります。もし、外出先で冷却台を使う場合は、USB給電タイプで薄型の商品がおすすめです。バッテリーが心配な場合は別途モバイルバッテリーを用意しましょう。

冷却台にはスタンドタイプ・ファン搭載タイプ・水冷式の3タイプが存在します。

自分のノートパソコンに合ったサイズを選ぶのが重要です。水冷式は高い冷却効果が期待できますが、水漏れや結露などが起こる恐れがあるので気をつけてください。

冷却台を購入する前に、お手持ちのノートパソコンの吸気口の数と位置を確認してください。冷却台が効率的に熱を追い出すには、ファンと吸気口の数と位置が一致しているのが条件です。

また、排気口の位置も確認しましょう。風を送るタイプの冷却台の場合、排気口の位置にファンがあると出した熱をパソコン本体に押し戻してしまいます。そうなるとパソコン内部は更に高温になり、パソコンを早く傷める原因になりかねません。必ず排気口は注意してください。

冷却台のファンを運転すると音が出ます。会社やカフェなどの自宅以外で使う場合は、冷却台が発する音にも気を付けてください。静音性が高い商品には、パッケージに音量を明記している商品が多数あります。

基本的に20～30db（風で街路樹の葉が擦れる程度）であれば、周囲に迷惑を掛ける心配はほぼありません。しかし、音には同じ大きさでも昼より夜の方が大きく聞こえる特性があります。夜間に使う場合は20db以下の商品を選びましょう。

冷却台の場合は、手持ちのノートパソコンが置けるサイズであるかを確認しましょう。小さい冷却台に大きいノートパソコンを設置するとバランスが不安定になり、ノートパソコンが落下します。

しかし、冷却台は17インチ以上のノートパソコンが置ける商品は非常に少数です。この場合は、冷却シートを検討しましょう。また、持ち運ぶ場合は重量もチェックしてください。軽量で折りたためる商品なら、持ち運びも快適です。

【その他のチェックポイント】

• 素材
• パソコンとの接続方法
• 便利機能

さらにこだわって決めたい方は上記のポイントもチェックするといいでしょう。

素材は、熱伝導率が高く、熱しやすく冷めやすい特徴のあるアルミがおすすめです。ただ、膝の上に置いて使う場合は、アルミ製を選ばない方が無難です。冷却台が放出した熱で膝が低温火傷をする恐れがあります。この場合は、木製やプラスチック製で、冷却ファン付きの膝上テーブルを選んでください。

また、パソコンとの接続方法もUSB Type-AのみとUSB Type-Cが可能なモデルもあり、USB Type-C接続可能であれば、タブレットなどに使用ができるためType-Aのみの商品よりも利便性が高くなります。そのため、タブレットでも使用したい方はUSB Type-C可能かもチェックするのが賢明です。

さらに 「ファンの位置を動かせる」「ファンの動きを調節可能」「USBポートがある」「折りたたみできる」「角度調節ができる」などの便利機能があるとより快適に作業できるため、あわせて確認するのもおすすめです。

冷却台の自作は可能です！

理由としてノートパソコンは「底上げ」をするだけでも、熱を逃がすには十分だからです。そのため、パソコンスタンドは簡単に自作でき、材料は100均で買う、あるいは無料で調達できる場合も。材料は、以下のとおりです。

• アルミラック
• 金属ネット（ワイヤーネット）
• 段ボール
• 適度な高さの木片（パソコン底面の4角の下に置く）

小さいファンを取り付けて本格的な冷却台も作れます。しかし、この場合は市販品より高くなる場合があるので、注意してください。ファン付きの冷却台を自作したい場合は市販品の相場を調べ、よく検討してから作るのをおすすめします。

便利グッズが豊富に揃っている100均で、冷却台は販売しているのでしょうか。残念ながら、ファン付きの冷却台は、現在100均での取り扱いはありません。

しかし、ノートパソコンスタンドは販売しており、このスタンドを使えばパソコンの裏に溜まった熱を排出しやすくします。手軽に手に入れたい方は、ぜひ百均のスタンドを試してみてください。

熱を逃すには、熱伝導率のいい金属を当て熱を金属に移す方法があります。そこで活躍するのが10円玉です。熱が溜まりやすい部分に10円玉を置いておくだけで、パソコンの熱が10円玉に移り、パソコン自体の熱を奪ってくれます。身近で誰でも持っている10円玉が、このような方法でヒートシンクの代わりになるなんて嬉しいですよね。

ノートパソコンの冷却アイテムがない場合は、以下の方法で熱対策をしましょう。緊急時や外出先でも役に立つので、参考にしてください。

• エアコンで室温を下げる
• 扇風機で風を送る
• ノートパソコンを底上げし、デスクとの間に空間を作る（パソコンスタンド）
• 電源を切り、しばらくパソコンを休ませる

パソコンの底上げは非常に有効です。底面の後ろを軽く持ち上げる程度でいいので、厚みのある本で代用して対策しましょう。時々ノートパソコンに凍らせた保冷剤を当てる人がいますが、これは絶対にやめてください。ノートパソコンが故障する原因になります。

ノートパソコンはいざ購入するとなると高額です。また、頻繁に買いかえるものでもありません。大切なデータを保存しているものでもあるので、大切に扱いましょう。熱は精密機器の大敵です。適切な冷却アイテムを使って大切なノートパソコンを守ってください。