「フレッツ光」のおすすめプロバイダは？料金や選び方を詳しく解説！

現代のインターネット環境は、高速大容量通信が可能な光回線が主流です。動画視聴やオンラインゲーム、在宅ワークを快適に行いやすいため、「自宅のネットはずっと光回線を使っている」といった方も少なくありません。

ですが、性能に優れる光回線といっても、プロバイダの選び方1つで快適性、月々の負担は大きく変化します。そのため、通信量をもっと安くしたい方や通信速度をアップさせたい方は、プロバイダの変更を検討するのもおすすめです。

今回は、光回線の中でもNTTの「フレッツ光」にスポットを当てて、おすすめのプロバイダとその選び方などを詳しく解説しましょう。フレッツ光を契約中、または契約を検討している方は、当記事をプロバイダ選びに役立ててください。

基本情報として、フレッツ光の概要について解説しておきましょう。フレッツ光は、NTT（東日本/西日本）が提供している光回線のサービスです。FTTH（光回線を使った家庭向け通信サービス）市場においては、日本で最も使用されている光回線として高い人気があります。

通信に、NTTの光ファイバーケーブルを利用するのが、フレッツ光の大きな特徴です。ケーブルは広域に張り巡らされているため、フレッツ光であれば、ほぼ全国でインターネットに接続できます。都市部に住む方はもちろん、地方に住む方や引っ越しが多い方にもおすすめのサービスです。

ただし、フレッツ光はあくまでも「回線事業者サービス」になります。インターネットを利用するには、回線事業者と併せて「プロバイダ（接続事業者）」とも契約をするのが必須です。

• ※フレッツ光の主なプロバイダ
• ＠nifty
• Yahoo!BB
• GMOとくとくBB
• DTI
• OCN
• So-net
• Asahi Net
• BB.excite
• hi-ho
• ぷらら

フレッツ光と提携しているプロバイダは、すべて含めると300以上の数があります。どのプロバイダを選んでも、先に挙げた契約料や回線工事費といった基本情報に変化はありません。ですが、プロバイダ別にキャンペーンやサービスの内容などが異なるため、契約の際は自分に合ったプロバイダを選ぶ必要があります。

フレッツ光のプロバイダは、それぞれに月額料金が設けられています。月々の料金は、回線事業者（フレッツ光）とプロバイダの合計額を支払う仕組みです。月々の負担を軽くしたい方の場合は、プロバイダの月額料金を重視して比較するのをおすすめします。

プロバイダの中でも、とりわけ「BB.excite」や「hi-ho」などは、月額料金の低さが魅力です。ただし、月額料金はキャンペーン・特典などで低くなるケースもあります。

たとえば、先に挙げたBB.exciteは、キャンペーンの適用によって月額料金が12ヶ月間330円（税込）になり、通常料金より総額で2640円もお得です。そのため、月額料金を比較する際は、キャンペーン適用後の料金での比較を推奨します。

月額料金の項でも触れたように、プロバイダによってキャンペーンや特典の内容は異なります。ウイルスや不正アクセスを防ぐセキュリティサービス、料金に応じたポイント付与など、その種類はさまざまです。比較検討の際は、求めるキャンペーンを備えているかどうかも、重要な判断材料になります。

より手厚いキャンペーン・特典を利用したい方の場合は、フレッツ光を「光コラボ」で契約するのも手です。プロバイダを単独で契約するよりも、料金面で得をするキャンペーン・プランが多く、負担の軽減に大きく貢献します。

通信速度を重視する方であれば、プロバイダが「v6プラス（IPv6）に対応しているかどうか」も確認をしてください。ここでいうv6プラスとは、インターネットの新しい接続方式で、旧世代（IPv4）の方式よりも混雑に強い特性があります。

一部のプロバイダは、旧世代の方式を使用しているため、通信速度が不安定になりがちです。なお、当ページで紹介しているおすすめプロバイダであれば、すべてv6プラスに対応しているので、対応状況を逐一確認する必要はありません。

変更したいプロバイダが決まったら、プロバイダの公式サイトもしくは電話にて新規契約を申し込みます。電話だと、窓口の受付時間が決まっているほか、混雑するケースもしばしばです。そのため、申し込みは24時間いつでも手続きができるwebをおすすめします。

なお、契約には料金を支払う銀行口座（またはクレジットカード）の情報が欠かせません。プロバイダによっては、身分証明書なども併せて必要となるため、契約の前に準備しておくと手続きがスムーズに進みます。

契約が完了すれば、新しいプロバイダから書面（またはメールなど）でIDとパスワードが届きます。届いたIDとパスワードを、使用中のデバイス（パソコンやルーター）に入力をすれば、新しいプロバイダでネットへ接続できる仕組みです。

書類と併せて設定マニュアルなどが同封されているため、IT初心者の方はマニュアルを参照にしながら設定を行ってください。また、接続に必須となるため、IDとパスワードが記された書類は大切に保管をしましょう。

新しいプロバイダからIDとパスワードが届いたあとは、現在のプロバイダを解約しましょう。これを忘れると、2つのプロバイダに月額料金を支払う形になり、月々の負担が増えてしまいます。解約手続きも、プロバイダの公式サイトもしくは電話で申し込みが可能です。

プロバイダから無線ルーターなどをレンタルしていた場合などは、解約後に端末を返却をします。プロバイダ別に方法はさまざまですが、大半は解約の手続きと併せて返却キットを送付してくれるので、手間もかかりません。

解約や端末の返却が完了すれば、晴れて新しいプロバイダへの乗り換えは完了です。乗り換え後は、フレッツ光（NTT）に加えて、新しいプロバイダにのみ料金を支払う形になります。再度別のプロバイダに乗り換える際は、同様の手順を繰り返してください。

• 解約を先にするとネットに接続できない期間が発生する
• 乗り換え時期によっては解約金を支払う必要がある
• メールアドレスや電話番号が使えなくなる

注意点として、プロバイダの変更は、必ず新しいプロバイダの申し込みを先にしてください。新しいプロバイダの申し込み前にプロバイダを解約してしまうと、IDとパスワードが発行されるまでインターネットに接続できません。

また、プロバイダの多くは1年～2年前後の「最低契約期間」が設けられています。万が一、最低期間に満たないうちにプロバイダを乗り換えると、1万円～2万円の解約金が発生します。解約金の支払いを避けるには、期間を満了したあとの乗り換えを心掛けましょう。

加えて、プロバイダから発行されたメールアドレスや電話番号は、プロバイダの解約と併せて使用できなくなります。プロバイダによっては、オプションによって解約後も使用できますが、月額料金（200円～300円前後）が発生するため、あまりおすすめできません。プロバイダの新規契約と一緒に、新しいアドレスに切り替えるのを推奨します。

「プロバイダをいちいち探すのは面倒」「月々の負担をもっと減らしたい」といった方は、光コラボの契約を検討しましょう。光コラボとは、「回線事業者」と「プロバイダ」を一緒に契約できる一体型プランです。

ドコモやauといった大手携帯キャリアをはじめ、BIGLOBEやOCNなどさまざまな通信サービスが光コラボを展開しています。別々に契約をするよりも比較的月額料金が安いうえ、コラボ先によって多彩なキャンペーンが用意されています。

このほか、スマホとのセット割も適用できるので、通信料の節約に大きく貢献できるのも魅力です。家計管理も楽になるので、フレッツ光でインターネットを契約する場合、光コラボが主流になりつつあります。

NTTでは、フレッツ光から光コラボへ切り替える方法を「転用」と呼んでいます。光コラボへ変更する場合、最初にNTTから「転用承諾番号」を発行してもらうのが必須です。番号の発行は、NTTの公式サイト（または電話）で申し込みできますが、東日本と西日本とで窓口が異なるため注意しましょう。

番号の発行は、10分～15分程度で手続きが完了します。転用承諾番号は後工程で必要となるため、大切に保管しましょう。なお、発行された転用承諾番号は、有効期限が15日となっています。万が一期限が切れてしまった場合は、手続きのやり直しになってしまうため注意してください。

• 転用の申し込み：「フレッツ光」から「光コラボ」へ切り替える窓口
• 事業者変更の申し込み：「光コラボ」から「別の光コラボ」へ切り替える窓口
• 新規契約の申し込み：新たに光回線を契約する場合の窓口

転用承諾番号の発行ができたら、実際に光コラボの事業者へ申し込みを行います。光コラボの申し込みは、窓口が複数用意されているため、間違えないように注意が必要です。フレッツ光から光コラボへ切り替える場合、申し込みは「転用の窓口」を利用してください。

窓口の入力フォームには、転用承諾番号の項目があるので、控えていた番号を入力します。手続きが完了すれば、晴れて光コラボへの切り替えは完了です。

光コラボへの切り替えが完了したあとは、既存のプロバイダを忘れずに解約してください。万が一解約を忘れると、料金の支払いもそのまま継続してしまいます。プロバイダから無線ルーターなどをレンタルしていた場合は、解約と併せて返却をしてください。

申し込み先によっても異なりますが、転用承諾番号の申し込みから切り替え完了まで、おおむね1週間から2週間程度かかります。引っ越しなどを機に切り替えを検討している方などは、早めに手続きを行っておくのが賢明です。

結論からいえば、インターネット環境にとくに不満がない場合は、プロバイダを変更する必要もありません。プロバイダの切り替えは、通信速度や月額料金、サービスなどを見直したい時に検討をしてください。これらのポイントはプロバイダ別に異なるため、切り替えによって改善が期待できます。

なお、希望するプロバイダが見つからない場合は、回線事業者（フレッツ光）そのものを切り替えるのも手です。フレッツ光は、複数のサービスが共用で回線を使用する特徴があり、曜日や時間帯によっては通信が混雑しやすい欠点があります。

そのため、通信速度や安定性の向上を求める方は、独自回線の「auひかり」や「NURO光」を検討するのも手です。これらの光回線は、フレッツ光から独立した回線を使用しているため、混雑を避けて通信がしやすいメリットがあります。

自宅でインターネットを開通させる場合、回線事業者とプロバイダを両方契約して、はじめて使用できるようになります。そのため、どちらか一方を契約しただけでは、ネットに接続できません。光回線の新規契約を検討している方は、両方の契約が必須である点を留意しておきましょう。

とりわけ光コラボは、回線事業者とプロバイダを一緒に契約できるので、「プロバイダとの契約が不要」と勘違いしがちです。現在、光コラボでインターネットを利用している方であれば、必ず何らかのプロバイダと契約をしています。

なお、駅や喫茶店などに併設されたフリーWi-Fiであれば、プロバイダと契約をせずにインターネットを利用できます。利用場所こそ限定的ですが、外出先でインターネットに接続したい場合は、フリーWi-Fiを積極的に利用するのも手です。

• プロバイダとの契約書を確認する
• 口座振替の引き落とし履歴を確認する
• クレジットカードの利用明細を確認する
• プロバイダからのメールを確認する
• NTT（東日本/西日本）に問い合わせる
• 集合住宅の管理会社に問い合わせる

上記の通り、契約中のプロバイダを確認する方法は複数あります。最も確実なのは、プロバイダへの申し込み（または切り替え時）に送付された契約書を確認する方法です。回線事業者と併せて、契約中のプロバイダが掲載されています。

このほか、料金の支払いに設定している銀行口座やクレジットカードの履歴を確認するのも手です。契約書や履歴を確認できない場合は、回線事業者（フレッツ光の場合はNTT）に電話で問い合わせる方法もあります。以下のように、NTT東日本と西日本のどちらも同じ番号で問い合わせが可能です。

フレッツ光の回線工事は、自宅にフレッツ光の接続環境がない場合のみ必要になります。したがって、「プロバイダを変える」または「光コラボへ切り替える」場合のどちらにおいても、回線工事は不要です。申し込み後、1週間～2週間前後で変更手続きが完了します。

ただし、フレッツ光から別の回線事業者に切り替えるケースにおいては、既存の設備が使用できないため、新たな回線工事が必須です。

たとえば、フレッツ光から「au光」や「NURO光」などの独立回線に切り替える場合は、工事によって新たな回線を引き入れる必要があります。回線工事の詳しい流れや内容については、別ページで詳しく解説をしているので、併せてご参照ください。

今回は、フレッツ光のおすすめプロバイダやその選び方について詳しく紹介しました。プロバイダは無数に数が存在するため、選択1つでネットの利便性や月々の負担が大きく変化します。インターネットライフをより快適にするため、当記事をプロバイダ選びに役立ててください。